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実績・制作事例

AI の生成記事をWordPressサイトに直接自動投稿する

1. ChatGPTが生成した記事をWordPressサイトに自動で投稿する機能の全体像

AIの進化がめざましいですね。
ビジネスシーンにおいては、このAIを活用して売り上げ拡大、業務効率化をする企業が増えてきました。
みなさんはどのように活用していますか?

今回は、そんなAI活用事例のひとつとして、WordPressで制作したサイトの記事(コラムやお知らせなど)を、WordPressとChatGPTを連携して自動投稿する事例についてご紹介したいと思います。
 
ChatGPTを使う場合、ブラウザでChatGPTのサイトを開き、会話形式でやり取りするのが一般的ですが、この一般的な流れでWordPressサイトに投稿しようとすると以下のような流れになります。

  1. ChatGPTのサイトを開き、記事のテーマを伝えて、文章を生成させる
  2. その文章をコピーして、WordPress管理画面にログインし、新規投稿フォームを開いて貼り付ける
  3. 平文では芸がないので、HタグなどHTMLに修正する

このとおり、文章自体の作成は楽になっても、まだ人間が介在しなければサイトに記事として掲載することはできません。
 
せっかくAIを使って自動化しようとするなら、もう最初から最後までやってもらいたくなりません?
 
やってもらいましょう!
 
それではその構築手順について説明していきます。

仕様

仕様については以下の通りとします。
構築するにあたっては、とっても手軽に、どんなサイトでもできるように、広く一般的な環境下での構築とします。これなら割と広い範囲のサイトをカバーできるかなと思います。

  • AIは今一番メジャーなOpenAIのモデルを利用する
  • 自動投稿プログラムのサーバーは「さくらインターネット」のレンタルサーバーを使い、サイトのサーバーとは分ける
  • 投稿先サイトはWordpressで制作したサイト
  • 投稿先は「投稿(Post)」とする
  • 作成者が自動投稿指示用のフォームに{テーマ(10件まで)、投稿カテゴリスラッグ、HTMLテンプレート}を入力し、送信することで実行する
  • 投稿パターンは次の2種類とする。
    1:テーマのみ決める完全な新規生成、
    2:ターゲットのウェブページを入力し、そのページの内容の派生投稿生成、
  • AIは送信された指示にもとづき、テーマの数だけ完成したHTMLを自動生成する。自動生成されたHTMLはそのまま「下書き」で自動投稿する(いきなり「公開」も可ですが、一応人間の確認を挟む仕様とします)
  • 自動投稿された記事はあくまでAIが生成した記事なので、その記事の内容の責任はサイト所有者に帰属する

最後、太字にさせてもらいましたが、生成記事の内容についてはサイト所有者の責任ということになりますので、その点は十分に留意してください。

全体像

そして今回作る仕組みの全体像はこんな感じです。
ChatGPTが生成した記事をWordPressサイトに自動で投稿する機能の全体像

【ポイント】

  1. 黄色い四角部分がPythonで作る、今回唯一のプログラム部分になります。
  2. プログラムの生成指示処理は、(1)人が記事テーマ、投稿先カテゴリ、テンプレートHTMLを入力する入力フォーム、(2)入力された内容から、記事テーマとテンプレートHTMLを文中に挿入した生成プロンプトをOpenAI APIに渡すリクエスト処理、で構成されます。
  3. OpenAI APIには、タイトルと本文HTMLを生成させ、それをプログラムの投稿処理で受け取って分割、WordPressの標準APIである WP REST API を使って、WordPressに自動投稿します。

 
以上ポイントを整理した上で、次回より実際に仕組みの構築に入っていきます。